整形外科の手術をはじめ幅広い症例に有効なCT検査

CT CENTER
桑原動物病院CTセンター

CT検査で
より精密な診査診断と
安全性の高い的確な治療

大学病院などの二次診療病院に受診しなればできなかったCT検査ですが、
前橋駅すぐの桑原動物病院では、より高度な地域医療を実現するために
高性能なCTを導入しています。

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立体的3D画像 低被曝 的確な診断
CT SCAN
CT検査について

X線が身体の周囲を360度の方向から照射して、そのデータをコンピューターが計算し画像化します。動物の体を立体的な3D画像としてみることができるため、CT検査では通常のレントゲン検査よりも動物の内部を詳細に抽出し、より正確な診断を行うことが可能となります。
当院では、「16列マルチスライスCT装置」を活用しており、短時間で病変の部位や形状等に関して詳細に把握することができるようになっています。さらに動物の被曝量をできるだけ抑える設計になっているため、安心して検査を受けていただけます。

CTとレントゲンの違い

  • CTの場合
    360度方向からの撮影
    立体的な画像診断

    病気の診断や手術の計画が
    立てやすい

  • レントゲンの場合
    一方向からの撮影
    平面的な画像診断

    病気の診断や手術の計画が
    立てにくい

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CT検査が必要な病状とは
脳・肺・腹部臓器・骨などの部位、特に腫瘍が広がっている範囲・部位や転移の確認などの腫瘍の形態を把握し診断することに有用です。例えば、「お腹の中やお口の中に異常がある場合」や「慢性的な鼻炎等がある場合」「元気がなく呼吸が異常にはやい場合」等にCT検査をすることで、より精度の高い診断ができ、安全で的確な治療を行うことに繋がります。

CASE

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    腰部の椎間板ヘルニア

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    転移性肺腫瘍

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    副腎腫瘍

CT検査が有効な病気とは
(部位別)

  • 頭部:脳、鼻腔等の腫瘍・外耳炎・中耳炎・歯科疾患・脳障害・骨折
  • 胸部:肺腫瘍・呼吸器疾患・骨折
  • 腹部:肝臓・腎臓・脾臓・膵臓・副腎・膀胱・腸・リンパ節等の腫瘍、
    血管形成異常(門脈シャント等)・骨折
  • 脊椎:腫瘍・椎間板ヘルニア
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CT検査の方法
CT検査は通常の場合、全身麻酔をかけて人工呼吸下でおこないます。しかし、動物の症状・性格・撮影部位によっては「無麻酔」での撮影が可能な場合もあります。撮影自体は数分程度で終了しますが、全身麻酔実施前の検査(身体検査、血液検査、レントゲン検査)を行いますので、総所要時間としては約30分~1時間程度となります。
検査の目的によっては、造影剤を使用する場合もあります。造影剤とは、画像での診断検査をより分かりやすくするため、画像により明確な白黒の差を付けたり、特定の臓器を強調するために投与される薬剤のことです。この造影剤検査では、自動注入器を用いて直接血管内に注入します。
CT検査の際の注意事項
  • 基本的には全身麻酔が必要

    CTの撮影時間は数分程度ですが、撮影対象が動物の場合、なかなかじっとした状態を数分間キープすることは難しいため、全身麻酔を施した後にCT検査を行うことになります。麻酔後の食物逆流による誤嚥を防ぐため、当日の朝は絶食状態になることが求められます。

  • 全身麻酔のリスクへの対応

    動物における麻酔中や麻酔直後の死亡率は、人間に比べると高い確立であることが報告されています。麻酔薬の代謝や排泄に関わる肝臓・腎臓に異常があったり、心臓や肺に異常があったりすると、そのようなリスクが高まってしまいます。そのため前橋市の桑原動物病院では麻酔前にはきちんと麻酔をかけられる健康状態か、以下のをチェックを入念に行った上で全身麻酔に取りかかります。

    血液検査・レントゲン検査
    麻酔薬の代謝や排泄に関係のある
    腎臓・腎臓に異常がないか
    麻酔によるリスクを高める肺や心臓の異常がないか
    検査前の問診
    過去の病気や手術の履歴
    お薬などに対するアレルギーの有無
  • 造影剤に対する副作用について

    より精密な診断を行うために、造影剤を使用することがありますが、副作用(症状としては、各臓器に対する過敏反応や腎不全や吐き気など)が現れることがあります。当院では副作用が極力出ない造影剤を使用しております。

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3Dプリンターの活用
当院では3Dプリンターを導入し、CT検査後のご家族の皆様への説明や治療計画に活用しております。
3Dプリンターでは、CT検査時に取得したデータをもとに、動物の骨の細部まで精巧に再現した模型を作成することが可能です。そのため、検査結果のご報告の際には、ご家族の皆様に納得していただけるよう、作成した模型を用いて分かりやすくご説明させていただいております。
また、検査の結果、手術が必要と判断した場合には、3Dプリンターによって作成した模型を活用し、入念な術前計画の策定と模擬手術の実施をすることで、動物に極力負担をかけない、正確かつ安全性の高い手術を行っております。
CT検査の流れ
  • 予約

    CT検査は事前のご予約が必要です。

    • 飼い主様へ:他病院様を受診されている飼い主様は、かかりつけ動物病院の担当医様よりご予約をお願いします。
    • 獣医師様へ:当院ではCT検査をご依頼される動物病院様からのお申し込みを随時受けつけております。
      「CT検査申込書」にご記入の上、メールにてご連絡ください。
  • 検査当日
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      入院
      午前中のご入院となります。検査当日の朝ごはんは与えないでください。少量のお水を与えることは問題ありません。獣医師による問診及びCT撮影のご説明を行います。
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      各種検査
      全身麻酔前の身体検査、血液検査、レントゲン検査を行います。動物の体に負担を少なくするように配慮をしながら検査を行います。
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      CT検査
      全身麻酔を行った状態で、安全に配慮しながらCT検査を行います。
      ※動物の状態や部位によっては無麻酔でのCT撮影も可能です。
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      退院
      検査当日中にお迎えください。お迎えの際に、簡単に検査状況のご報告をします。また、当日あるいは後日、CT検査の診断結果をご報告します。
      ※状態によっては後日のお迎えになる場合もあります。
  • 検査報告

    CT検査の結果は、当日ご報告する場合と、1~3日程度後にご報告する場合とがございます。
    非常にまれな疾患の場合には、当院の提携画像診断医である和田昌絵先生に読影/ 診断していただき、後日結果をご報告いたします(1週間以内)。

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    画像診断医
    和田 昌絵先生
    学位・称号・資格等
    • ・日本獣医畜産大学(現日本獣医生命科学大学)獣医学部獣医学科 卒業
    • ・第1種放射線取扱主任者試験 合格
CT検査をご依頼の先生方へ
  • 検査の費用は、お申し込み時に料金表をご提示いたします。
  • ご不明点などはお気軽にメールまたはお電話にてお問い合わせください。
  • CT検査と合わせて当院の二次診療である専門外来(神経内科・外科、整形外科)の診療にも対応しておりますので、必要な場合はお問い合わせください。