嘔吐や下痢、食欲不振などでお困りの方はご相談ください

消化器系疾患
MEDICAL

こんな病気の可能性があります

犬の主な病気

  • 膵炎
    膵炎とは、文字通り膵臓に生じる炎症のことをいいます。これは「急性膵炎」と「慢性膵炎」の2つに大別されます。急性膵炎は犬に多く、軽度のものから重症化するものまで様々です。重症例では、多臓器不全やショックの状態に陥り、死亡することもあります。
    膵炎の犬には、突然の嘔吐、腹痛、食欲の低下などの症状が認められ、早期に治療を開始することが重要です。輸液療法、抗菌薬、制吐剤や抗炎症薬の使用により治療を行います。
    また、再発する可能性もあるため、食事療法も行っていきます。
  • 炎症性腸疾患
    炎症性腸疾患は、「IBD」とも呼ばれます。消化管内における食物や腸内細菌に対して過剰な免疫反応が生じ、胃腸炎が持続的に起こります。
    この炎症性疾患を患った場合、犬は食べ物をとることが難しくなったり、吐いたり、ゆるい便を出したりするようになります。また血が凝固しやすくなったり、お腹に不自然に水が溜まったりすることがあります。治療方法としては、免疫抑制剤を使ったり、低アレルギー食に切り替えたりして治療していくことになります。

猫の主な病気

  • 急性胃腸炎
    急性胃腸炎は、消化管に見られる炎症のことをいいます。この急性胃腸炎は、「いつもと違う場所にお出かけした」「食べ慣れない物を食べた」などのようなちょっとした変化でも起こりうるものです。
    重症ではない場合は、治療をせずとも数日間休めばよくなります。しかし突然下痢をしたり、嘔吐が続いたりするようであれば、病院にかかった方が安心です。
    投薬治療や食事療法などで、病気の完治・改善を目指していきます。
  • 腸閉塞
    腸閉塞(イレウス)は、腸内容が機械的に閉塞されて生じる「機械的イレウス」と腸管に分布する神経や血管の障害により腸の麻痺や痙攣が起こり、腸内容が停滞する「機能的イレウス」の2つに分類されます。犬猫で最も多いのが異物誤飲、腸重積、腫瘍や嵌頓などが原因で起こる機械的イレウスです。症状としては、頻回の嘔吐や便が出ない、腹痛、食欲不振などが認められます。また、腸が捻れたり、腸の一部が別の部分に入り込み重積の状態になったものでは、腸の壊死も起こってしまい危険な状態となります。多くは外科手術により異物除去を行ったり、壊死した腸管を切除したりする必要があります。

当院の消化器科診療の特徴

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    超音波検査を活用した
    より精度の高い診査
    腹部超音波検査を行い、胃・腸管から、肝臓や膵臓などの各臓器にいたるまで細かくチェックを行うため、病気の診断はもちろん、小さな異常を発見することも可能です。
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    根本的な原因究明による
    適切・確実な処置
    場合によっては、内視鏡検査を実施し、口腔内、食道、胃、十二指腸、結腸、直腸の内部を詳細に観察します。これにより、なかなか治らない慢性的な下痢や嘔吐などの症状に対する根本の原因を特定し、適切な治療を施していきます。
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    学術的な根拠に基づいた
    治療方法のご提案
    超音波検査などの画像診断だけでは診断できない病気の原因究明のために、麻酔をした上で患部の一部を採取し、細胞検査や病理組織学的検査も実施しております。

診療の流れ

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    受付・問診
    受付で問診票をお渡ししますので、内容をご記入ください。
    スタッフが問診票の内容や症状について、詳しくお伺いさせていただきます。
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    身体診察
    慎重にお腹の触診を行い、腫れや痛み、その他の異常の確認をしていきます。
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    検査
    腹部超音波装置を使用し、胃・腸管から、肝臓や膵臓などの各臓器にいたるまで細かく検査していきます。また、それだけでは診断できない病気の場合には、内視鏡検査や細胞検査、病理組織学的検査も実施いたします。
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    検査結果の説明・治療方針のご相談
    検査結果の説明と検査結果に基づいて計画した治療方法について、医師よりご説明します。丁寧に分かりやすく説明いたしますので、ご安心ください。
    治療計画をご提案の上、ご家族の皆様にご納得いただけましたら、治療を行います。
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    お会計・次回予約
    受付にてお会計をお願いします。順番にお呼びしますので、待合室でお待ちください。
    次回の予約が必要な方は、お会計の際に次回診察の希望日時をお伺いいたします。