心臓・循環器分野に精通した獣医師による心臓外科治療

心臓外科
MEDICAL

心臓病を「治す」
ための選択肢
それが心臓外科です

心臓外科に対応できる動物病院は限られています。
前橋市の桑原動物病院では、心臓・循環器分野に精通した獣医師が治療を行い、
僧帽弁形成術などの高度な外科手術にも対応しています。

Check List

このようなお悩みは
ありませんか?

  • 治療を続けているが、なかなか改善しない
  • 心臓や循環器に詳しい獣医師に診てもらいたい
  • 大学病院まで行くのは難しいが、
    詳しく診断を受けたい
  • 心臓病の今後について、具体的な方針を
    知りたい
実際には、外科手術によって根本的な改善が
期待できるケース
もあります。
当院では、心臓や循環器の診療経験が豊富な獣医師が
丁寧に診断し、適切な治療方針をご提案します。
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心臓病における外科治療とは?

「治す」ことを目的とした根本治療

心臓病の多くは薬で進行を抑える「内科治療」が中心です。
一方で、外科治療は「治す」ことを目的とした根本治療です。
特に僧帽弁閉鎖不全症では、外科的に弁を修復(僧帽弁形成術)することで、心臓の機能を回復させることができます。

手術適応かどうか分からない今の治療を続けていいのか不安
そのような方も、まずはご相談ください
病状を丁寧に評価し、外科手術を
検討すべきかどうか
を明確にお伝えします。

当院の心臓外科診療の特徴

  • *
    外科手術まで
    一貫対応
    僧帽弁形成術、動脈管開存症(PDA)結紮など、国内でも限られた施設でしか実施できない外科手術に対応しています。診断から手術まで一貫して対応できる体制を整えています。
  • *
    経験豊富な獣医師による
    正確な診断
    胸部X線・心電図・心エコー検査などを用い、病気の状態を総合的に判断します。「治療を続けても改善が見られない」ケースでも、改めて病態を見直すことで治療方針が変わることがあります。
  • *
    麻酔・循環管理の
    専門チーム体制
    心臓外科手術では、手術中の循環動態の安定が何よりも重要です。当院では麻酔科獣医師や看護チームが連携し、安全で負担の少ない手術を徹底しています。

循環器科担当医師

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循環器担当医 網干 裕貴
  • フリーランス(循環器診察、一般内科)
  • CardioVets Japan合同会社 代表社員
趣 味 | 世界を散歩、うまいもの巡り、美味しいお酒(日本酒)探し、
料理、筋トレ、釣り、動物と戯れること、心エコー、aesopの化粧品集め
内科治療から心臓外科治療まで
循環器の診察を受診される方の多くは、パートナーの命に対し大きな不安を抱えていると思います。パートナーの最後がどのようになるかわからない。パートナーがいついなくなるかという不安が多いのではないかと思います。
私の診察では、その不安を明らかにし不要な不安は取り除きパートナーとの明るい生活を送れる手助けができればと思います。
薬による心臓の治療はもちろんのこと、対応可能な疾患であれば外科治療まで対応できます。
犬の僧帽弁閉鎖不全症に関しては、手術適応かどうかの相談もお気軽にしていただければと思います。
診察は、早く丁寧にパートナーがご家族と離れる時間が少なく済むように心がけ、ペットマッサージセラピストとしてもパートナーに接しストレスが少なく嫌な思いをせず検査と処置を受けていただくように行っています。
    • プロフィール
      • 2013年酪農学園大学 獣医学部獣医学科卒業
      • 2014〜21年愛知県のCT・MRIを持つ1.5次動物病院
      • 2019年〜麻布大学附属動物病院 循環器・呼吸器科専科研修医
      • 2020年〜白石動物病院 心臓外科チームに招聘
      • 2021年〜犬猫の循環器診察を主としたフリーランスとして活動開始
        あいはら犬猫病院 循環器科立ち上げ診察
        クレア動物病院 循環器診察
        桑原動物病 循環器科立ち上げ診察
      • 2021年〜23年愛知県の一次診療施設で循環器科立ち上げ診察
      • 2022年犬猫の心臓出張手術の会社 CardioVets Japan合同会社を設立
      • 2022年〜白石動物病院 循環器診察
      • 2023年〜港北動物病院 循環器診察
        土屋犬猫病院 循環器診察
      • 2024年〜三鷹獣医科グループ 循環器診察
      • 2025年〜ゼファー動物病院 循環器診療
    • 所属学会・研究会・団体
      • 日本獣医循環器学会
      • 日本循環器学会
      • 日本ペットマッサージ協会認定セラピスト
    • 学術紹介(筆頭のみ)
      • 甲状腺ホルモン補充により左室収縮力と心タンポナーデの改善を認めた1症例、第17回本獣医内科学アカデミー学術大会(2021)
      • 麻布大学での犬の動脈管開依存症における最近の傾向、第115回獣医循環器学会(2022)
      • 心房細動を伴った粘液腫様変性性僧帽弁疾患に左心耳切除を実施した犬の1例、第119回獣医循環器学会(2023)
      • バルーン弁形成術後に肺水腫を呈した重度肺動脈弁狭窄症の猫の1例、第121回獣医循環器学会(2024)
      • 右房-下大静脈間に静脈洞弁遺残を認めた犬の1例 〜遺残弁は右心不全徴候と関連するのか?〜、第122回獣医循環器学会(2025)

治療できる主な病気

犬の主な病気

僧帽弁閉鎖不全症

8歳を超える小型犬の約8割がかかるとされる、最も多い心臓病です。
心臓の弁(僧帽弁)が変性し、血液が逆流してしまう病気です。

  • 症 状 :

    咳・呼吸が速い・疲れやすい・失神など。進行すると肺水腫を起こすこともあります。

  • 治療法 :

    初期は薬で心臓への負担を軽減させる内科治療が中心。
    進行すると薬だけでは症状を抑えられなくなり、外科的に弁を修復する手術(僧帽弁形成術)が有効です。

当院の心臓外科でできること
僧帽弁形成術によって、変性した弁の形状を整え、正常な血流を取り戻します。
人工弁を使わずにご自身の弁を修復するため、合併症リスクが少なく、術後の生活の質も改善します。

動脈管開存症(PDA)

生まれたときに閉じるはずの血管(動脈管)が開いたままになる先天性の病気です。
放置すると、左心系への負担が増え、心不全に進行します。

  • 症 状 :

    元気がない・咳・呼吸が速い・体重が増えないなど。若齢期に発見されることが多いです。

  • 治療法 :

    根本治療は外科的な血管結紮術(もしくはカテーテル閉鎖術)。
    内科治療では進行を止めることができません。

当院の心臓外科でできること
PDA結紮手術を行い、異常な血流を遮断することで心臓の負担を取り除きます。
多くの症例で、手術後は元気に過ごせるようになります。

猫の主な病気

肥大型心筋症
(ひだいがたしんきんしょう)

猫で最も多い心臓病で、心臓の筋肉が厚くなり、血液を送り出す力が低下します。
遺伝性の要因も関係しており、特定の猫種(スコティッシュ・フォールド、メインクーンなど)で多くみられます。

  • 症 状 :

    呼吸が速い・開口呼吸・足の麻痺や冷感・突然倒れるなど。

  • 治療法 :

    基本は内科治療(心拍数のコントロール、血栓予防など)。
    外科治療の対象にはなりにくいですが、他の心疾患との併発時に手術で血流を改善するケースもあります。

当院の心臓外科でできること
心筋症に合併する弁膜疾患や動脈管開存など、外科適応がある症例では、循環動態を安定させる外科治療を実施します。

犬・猫の主な病気

肺水腫

心臓のポンプ機能が低下し、肺に水が溜まって呼吸が苦しくなる状態です。
犬では僧帽弁閉鎖不全症、猫では心筋症が主な原因です。

  • 症 状 :

    呼吸が速い(1分間に30回以上)・咳・口を開けての呼吸・ぐったりする。

  • 治療法 :

    緊急時は酸素吸入や利尿薬による内科治療で肺の水を減らします。
    慢性的に繰り返す場合は、根本原因である心臓病に対する外科治療(弁修復やPDA結紮)が必要になります。

当院の心臓外科でできること
犬では、僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)や動脈開存症(PDA)などの特定の疾患

心不全・不整脈

心臓が全身に十分な血液を送れなくなった状態です。

  • 症 状 :

    咳、呼吸困難、食欲低下、失神などの症状を示します。

  • 治療法 :

    内科治療(強心薬・利尿薬・ACE阻害薬)を基本とし、重度の場合には外科的な血流改善手術やペースメーカー設置が検討されることもあります。

※不整脈に起因した失神に対しては,ホルター心電図検査が対応可能です。ホルター心電図検査には、軽量小型装置を装着し、在宅で24-72時間の長時間記録を行います。院内では捉えにくい一時的な不整脈の検出が可能です。
当院の心臓外科でできること
外科的アプローチが可能な疾患(弁膜疾患、PDAなど)に対しては、根本原因を取り除く治療を提案します。また、手術が難しい場合でも、循環器診察で内科治療の最適化を行います。

症例紹介

  • 動脈管開存症(PDA)

    • *

      結紮前

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      結紮後

    犬種 ミニチュアダックスフント 3ヶ月 2.7kg 雌
    初診時の症状 軽度の咳と運動後に呼吸が速くなるとのことで来院。身体検査では、連続性雑音が聴取されたため,心臓エコー検査を実施。
    動脈管開存症(左-右短絡)と診断しました。
    治療と経過 左側第4肋間開胸による動脈管結紮術を実施し,術後は集中治療室で酸素管理や投薬治療を行いました。順調に回復し、呼吸状態も安定。退院後は活発に動きまわり,元気に生活しています。
  • 僧帽弁閉鎖不全症

    • 手術前

      手術前

    • 手術後

      手術後

    犬種 マルチーズ 11歳 5kg
    治療と経過 術後には僧帽弁の逆流が大幅に減少あるいは消失することで、心臓への負担が軽減され術前と比較して心臓サイズが縮小します。多くの症例で術後1ヵ月以内に今まで飲んでいた循環器系の内服薬が不要となります。術後3ヵ月までは、術後血栓症のリスクがあるため抗血栓治療が必要となります。

手術の流れ

  • *

    初診・精密検査(心エコー・CT・血液検査など)
    まずは現在の心臓の状態を正確に把握します。心エコー検査では、弁の動きや逆流の程度、心臓の拡大具合、血流の流れなどを詳しく確認します。また、胸部X線検査や血液検査で全身状態を評価し、手術に耐えられる体力があるかどうかを慎重に判断します。
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    診断・治療方針のご提案(内科/外科の比較)
    検査結果をもとに、治療の選択肢を丁寧にご説明します。内科治療・外科治療それぞれのメリット・デメリット・リスク・費用感を比較し、飼い主様のご希望を踏まえて最適な治療方針を決定します。

    不安な点や疑問点があれば、どんなことでも遠慮なくご相談ください。
    「手術を強く勧める」ことはありません。納得のうえで決めていただくことを大切にしています。

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    手術前評価・リスク説明
    手術を実施する場合、改めて麻酔リスク・循環動態の安定性・既往症などを詳細に確認します。必要に応じて追加の超音波評価を行い、安全に手術を行うための準備を整えます。

    手術日程の調整、前日の絶食・当日の流れなどもこの段階でご案内いたします。

  • *

    心臓外科手術(僧帽弁形成術・PDA結紮など)
    手術は麻酔管理のもとで実施します。専任の麻酔担当獣医師が手術中に体外循環機器を用いて血圧、酸素濃度、心拍数などを常にモニタリングし、循環動態が安定した状態を保てるよう管理します。僧帽弁形成術では、変性した弁を人工弁ではなく「修復」することで、自分自身の弁を活かした自然な血流を取り戻します。これにより、術後の合併症リスクを減らし、回復を早めることができます。
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    ICU管理・入院治療
    手術後は、ICU(集中治療室)で数日間の経過観察を行います。心電図・血圧・呼吸状態を24時間体制でモニタリングし、循環が安定するまで慎重に管理します。
    合併症(肺水腫や不整脈など)が出ないかを丁寧に確認しながら、徐々に通常の生活に戻せるようサポートします。
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    退院・定期フォローアップ
    退院後は、定期的な心エコー検査・血液検査で経過を確認します。退院から1か月、3か月、6か月……と、状態に応じて通院スケジュールを設定し、再発防止と長期的な健康維持を目指します。
飼い主様へのお願い
  • 手術前後は、体調変化(咳・呼吸数・食欲)を細かく観察してください。
  • 呼吸が速くなる、ぐったりするなどの異常があればすぐにご連絡ください。
  • 手術後も、生活の質を高めるために食事管理や運動制限のアドバイスを行います。

ご相談・費用について

心臓外科 費用の目安

*税込価格
初回循環器診察・
検査料・内服薬
15,000〜30,000円
手術費用目安 1,500,000円〜1,800,000円 ※体重・病態により異なります
ペースメーカー
埋め込み術
500,000円〜
動脈管開存症手術 400,000円〜
肺動脈バルーン拡張術 300,000円〜

他院で診断済みの方の
セカンドオピニオンも受付中です

よくある質問

高齢ですが手術はできますか?
全身状態によりますが、10歳以上で成功した症例もあります。まずは検査でリスクを確認します。
遠方からの通院は可能ですか?
可能です。スケジュール調整なども行っています。
麻酔は安全ですか?
専任の麻酔担当医が立ち会い、手術中の状態を細かくモニタリングします。